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農薬の安全審査では致死量をもとに、より安心安全な判定基準を設けて実施しているのでしょうか?【リクエスト回答】

寄せられた質問への回答
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農薬の安全審査では致死量をもとに、より安心安全な判定基準を設けて実施していると理解していますが合っているでしょうか?

その他に人の健康に関するハッキリとした判定基準を設定していれば、内容を是非とも知りたいと思います。

pata8さん

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農薬の使用基準は、ADIを超えないよう定められています。

ADIとは、農薬などの物質について、毎日、一生涯とり続けても健康への悪影響が出ないと考えられる1日あたりの摂取量をいいます。

ADIは、それぞれの物質についてラットやマウスを用いて行った動物実験の結果から求めます。

まず、最も感受性の高い実験動物に対して有害影響の生じない量、すなわち無毒性量(NOAEL)を求めます。

さらに、その数値に安全係数をかけて、ADIを求めます。

通常は、安全係数を100 分の1とします。これは、動物と人との種の違いを考慮して10分の1、さらに個人差を考慮して10分の1を乗じたものです。化学物質によっては、1000分の1とすることもあります。

いい方を変えると、ADIはコップであり、作物ごとの残留基準はコップに水を入れる小さなスプーンのようなものです。

すべての作物のスプーンでコップに水を入れても、絶対にあふれ出ないように、スプーンの大きさを決めています。

一部の作物のスプーンの大きさを変更しても、コップの容量を超えない限り、健康に影響はありません。

こちらも合わせてご参照ください。
https://agrifact.jp/how-to-read-and-communicate-scientific-information-5/
https://agrifact.jp/pesticide-commentary-know-more/

お役に立ちましたら幸いです。

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