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品川区のオーガニック給食方針に保護者らが新たな対抗策——「品川区の給食を考える会」がオープンチャット開設【ニュース】
品川区が2025年9月から実施中の区立小中学校の給食に使うすべての野菜を有機または特別栽培農産物へ切り替える試みに対して、同区在住の保護者らが見直しを求める活動を開始した。
保護者らは「品川区の給食を考える会」を設立。発起人の一人である發智敬子氏は「オーガニック給食」の導入優先で政策を進める区長や副区長とのやり取りに危機感を強め、「もっと多くの区民の声を聞き、区に届けたい」と、今年4月に18歳以上の品川区民を対象にオープンチャットを開設した。また、品川区民以外の意見を募るためのメッセージボードも設けた。同会は「子どもたちのためになる給食を改めて考え、最終的には区政への反映」(發智氏)を目指す。
品川区の森澤恭子区長はオーガニック給食の導入理由について、「中学生タウンミーティングや区民アンケートで寄せられた『給食の質を上げてほしい』『おいしい給食が食べたい』といった要望を受け、子どもたちに安全・安心な給食を提供するため、すべての野菜を有機にする」と説明している。
同会は区の方針が明らかになって以来、有機農産物等の導入を「子どもたちのための給食」と結びつける根拠の説明や方針転換を求めてきた。有機と従来の慣行農産物とで安全・安心の優位差はなく、栄養バランス、十分な量、旬の食材を使った献立、衛生管理、限られた予算の中での持続可能性、給食現場の負担などが十分に考慮されていないからだという。
同会ではこれまでも署名活動を通じて集めた声を区長に届け、副区長との対話も重ねてきた。しかし、試行半年が過ぎ、より多くの区民と情報を共有し、意見を可視化したいと考え、今回のオープンチャット開設に至った。オープンチャットでは、「子どもたちのための給食とは?」をテーマに、保護者や区民の声を集める。食や農に関する品川区ならではの食育プログラムづくりなどについても、参加者から意見を募る。
オープンチャットの参加対象は18歳以上の品川区民。参加希望者は、告知チラシに掲載されたQRコードから申し込む。申し込み後、オープンチャットのURLと参加コードがメールで送られる。チャット内では匿名での参加も可能だ。

品川区民以外からの意見を受け付けるためのメッセージボードも開設した。さらに、同様の動きが他の自治体にまで広がっている現状を踏まえ、同会では他地域の保護者や生産農家をはじめとする食と農の関係者との連携にも意欲を示している。
問い合わせ:「品川区の給食を考える会」發智敬子(ほっち・けいこ)氏まで
メール:shinagawa.kyushoku@gmail.com
執筆AGRI FACT編集部 |



