会員募集 ご寄付 お問い合わせ AGRI FACTとは
本サイトはAGRI FACTに賛同する個人・団体から寄付・委託を受け、農業技術通信社が制作・編集・運営しています

世界の規制機関がラウンドアップの安全を確認したにもかかわらず、毒性学的手法を使った学者の論文のなかに発がん性との関連ありとする論文があるのはなぜですか

食の疑問答えます

A たしかにラウンドアップの毒性を調べた数多くの論文のなかには、発がん性と関連があるとする論文があります。

正しい論文の検証

論文が正しいかどうかは「方法の適切さ」と「結果の再現性」の検証で決まります。方法の適切さは、科学の常識に従った方法を使っているのかで評価されます。

再現性が重要

再現性とは、第三者がその研究で使用された材料・方法などを用いて同じ実験を繰り返し行った場合に、元の研究者が行ったときと同様の結果が出るのかを検討するもので、同じ結果が出て初めて「再現性がある=正しい」と判断されます。さらに、全く別の実験方法を使って、元の論文と同じ結論が得られるのかも重要な検証方法です。

世界の規制機関はこのような観点ですべての論文を十分に検討した結果、発がん性と関連があるとする論文は、方法論と再現性の点で問題があるとされ、ラウンドアップと発がん性に関連はないという結論を出しています

回答者

唐木英明(公益財団法人食の安全・安心財団理事長、東京大学名誉教授)

回答日

2019年10月26日

注:商品名『ラウンドアップ』の有効成分名は「グリホサート」と言い、Q&Aでは2つの名称をその都度使い分けていますが、実質的には同じものだとご理解ください。

 会員募集中! 会員募集中!

関連記事

記事検索

Facebook

ランキング(月間)

  1. 1

    日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

  2. 2

    Vol.20 島根の野菜農家が「野菜高騰」問題を語る【農家の本音 〇〇(問題)を語る】

  3. 3

    Vol.6 養鶏農家が「国産鶏肉と外国産鶏肉」問題を語る【農家の本音 〇〇(問題)を語る】

  4. 4

    国会議員の「発達障害の原因は農薬」「オーガニックで改善」発言で思ったこと:40杯目【渕上桂樹の“農家BAR Naya”カウンタートーク】

  5. 5

    Vol.1「オーガニックが引き起こす社会問題とは?」【オーガニック問題研究会マンスリーレポート】

提携サイト

くらしとバイオプラザ21
食の安全と安心を科学する会
FSIN

TOP

会員募集中

CLOSE

会員募集中