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日本農業の切り札か!? GM作物をめぐる対談動画を公開
生産現場のリアルな声を発信する日本有数の農業チャンネル「トゥリーアンドノーフ」を運営する徳本修一氏が、長年遺伝子組み換え(GM)作物の現場取材を重ねる小島正美氏との対談動画を公開。日本農業を取りまく様々な課題解決の切り札の一つであるGM作物の可能性と現状を振り返る。
「遺伝子組み換え作物」は、個人的に重要視しているテーマの一つです。小島正美さんの丁寧な現場取材から見えてくる遺伝子組み換え作物の本当の姿は、日本のメディアやインターネットで騒がれている情報とは全く真逆の姿であり、 なぜここまでイメージが乖離してしまったのか、不思議な感覚さえ覚えました。
遺伝子組み換え作物の真実とは – 日本で最もGM作物に詳しいジャーナリストに聞いてみた!〜ダイジェスト版
それが故に、個人的にはとてもセンセーショナルな内容になったので、満を持してYouTube に公開してみたところ、 あまり再生数は伸びず……。つまり、日本では関心が薄いんだなということを実感します。環境保全や食料生産の持続可能性を考える上でとても重要な技術であるのに、社会全体があまり認識していないし、 そもそも興味が無いのかもしれない。
「無関心」が一番怖い。高温多湿な日本だからこそ、国産GM 作物の発展に期待したいのです。特に除草剤・湿害耐性のあるトウモロコシや大豆、小麦が生産来るようになれば、現在のコメ余りの問題の解決策の一つになるでしょう。低い飼料自給率の問題に対しても、大きく貢献出来るようになります。
その意味では、みどりの食料システム戦略も、有機農業の面積を無理やり広げるより、GM 作物の面積を広げた方が、持続可能な食料システムを構築するという本来の目的はよほど達成しやすくなると思います。
この重要なテーマに関しては、今後も地道に発信しつつ、時期が来ればGM作物の試験栽培に取り組んで行きたいと考えています。
筆者徳本修一(トゥリーアンドノーフ株式会社代表取締役) |