TwitteアイコンFacebookアイコンユーザーボイス 取材リクエスト リクエスト回答 寄付のお願い メルマガ AGRI FACTとは

米国のラウンドアップ裁判でも、カリフォルニア州の裁判所が発がん性を認めたのではないですか?

食の疑問答えます

A 米国の裁判では、カリフォルニア州で提訴された「ジョンソン対モンサント裁判」や、農業従事者の夫婦ががんの原因がラウンドアップだとしてモンサントを訴え20億ドル(その後大幅に減額)の賠償判決が出た裁判など、勝訴判決が下されているのは事実です。

原告側弁護士の巧みな法廷戦術

しかしこれらの判決は、原告側弁護士の巧みな法廷戦術によって陪審員がIARC報告を発がん性の証明と誤解をした結果であり、科学的な知見に基づく判断ではありません。

そもそも原告側勝訴の裁判は民事訴訟ですから、訴えた患者側と訴えられたモンサント側のどちらの言い分が正しいかを51%対49%の心証割合で判断します。刑事事件のように99%の有罪立証は必要ないのです。

その基準にそって、個人の観察力と倫理観(感情)で判断したものです。陪審員は患者側とモンサント側の言い分のどちらが信じられるのかを判断したのであり、ラウンドアップの発がん性について判断したのではないのです。

また、別の米国裁判所の判決ではラウンドアップの発がん性リスクは証明されていないという判決も下されています。

回答者

唐木英明(公益財団法人食の安全・安心財団理事長・東京大学名誉教授)

回答日

2019年10月26日

注:商品名『ラウンドアップ』の有効成分名は「グリホサート」と言い、Q&Aでは2つの名称をその都度使い分けていますが、実質的には同じものだとご理解ください。

関連記事

Facebook

ランキング(月間)

  1. 1

    第27回 オーガニック給食問題まとめ(前編)【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】

  2. 2

    日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

  3. 3

    世界がラウンドアップ禁止の流れになっているのは本当か – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.8)

  4. 4

    輸入小麦が危険は本当?「自国民は食べない」小麦を輸入する日本の末路(東京大学鈴木宣弘教授)を徹底検証

  5. 5

    第5回「消費されるオーガニックと、料理人の矜持」【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】

提携サイト

くらしとバイオプラザ21
食の安全と安心を科学する会
FSIN

TOP