TwitteアイコンFacebookアイコンユーザーボイス 取材リクエスト リクエスト回答 寄付のお願い AGRI FACTとは

医薬品は製剤で試験がされると聞きましたが、なぜ農薬では製剤ではなく有効成分の試験をするのですか? 医薬品と同じような認可システムにした方が良いのではないですか?

食の疑問答えます

A 医薬品と農薬では使用する場面が違います。医薬品は製剤そのものを人が摂取します。そのため製剤で試験をする必要があります。

一方で農薬は、製剤そのものを摂取することはありません。散布された農薬が残留した作物や水などを摂取する可能性が考えられますが、いずれの場合も残留するのは製剤のままではなく、有効成分です。ただし農薬を散布するための農薬調整時、また誤飲、誤食もしくは意図的な摂取の場面で、農薬そのものを摂取(接触)する可能性が考えられます。そのため、農薬製剤そのものの急性毒性、皮膚刺激性、眼刺激性、皮膚感作性などの試験が行われています。

注:商品名『ラウンドアップ』の有効成分名は「グリホサート」と言い、Q&Aでは2つの名称をその都度使い分けていますが、実質的には同じものだとご理解ください。

回答者

唐木英明(公益財団法人食の安全・安心財団理事長・東京大学名誉教授)

回答日

2020年3月20日

 

関連記事

Facebook

ランキング(月間)

  1. 1

    グリホサートに関するデマで打線組んでみた!【落ちこぼれナス農家の、不器用な日常】

  2. 2

    世界がラウンドアップ禁止の流れになっているのは本当か – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.8)

  3. 3

    第32回 オーガニックを食べても、格差と貧困は救えない【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】

  4. 4

    「家族が農業トンデモにハマりまして」という人の話を聞いてみた:33杯目【渕上桂樹の“農家BAR Naya”カウンタートーク】

  5. 5

    日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

提携サイト

くらしとバイオプラザ21
食の安全と安心を科学する会
FSIN

TOP