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「グリホサートを摂取すると、体内から排出されるには168時間程度、つまり一週間かかる。毎日食べると体内から消えることはない」と週刊新潮(2020年4月30日号)に記載があり、不安です。
安心してください。農薬は厳しい安全性試験が行われており、もし健康に被害を与えるような量が体内に残留することが試験で証明されれば、農薬として販売することは禁止されます。つまり体内に残留することはありません。
グリホサートなど化学物質の体内残留量は、通常は時間とともに減少します。半分の量まで減る時間を「半減期」と呼び、半減期を迎えるたびに体内残留量は半分に減るので、半減期を10回迎えれば残留量は1/2x10=1/1024、20回迎えれば1/2x20=1/1048576、つまり100万分の1以下まで減少します。こうして時間をかければ、健康に影響がない量まで体内に残留する化学物質の量は減っていきます。
糞、尿、汗、乳などは体内の化学物質が排出される経路であり、これらに化学物質が含まれていることは、体内から化学物質が正常に排出されている結果と考えられます。
すべての化学物質には「用量作用関係の原則」があります。一言でいえば、高濃度では毒性があるものであっても、低濃度であれば毒性は見られない(無害)のが通例です。多くの実験から、グリホサートにもこの原則が当てはまることが科学的に証明されています。
参考
※週刊新潮ファクトチェックより抜粋・再編集