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【動画】なぜ少量なら毒にならない?【東京大学名誉教授の唐木英明先生に聞きました!】

食と農のウワサ

渕上 (化学物質は)少量だったら 毒性がないとそういう風に言えるのは、体の仕組み的にはどういった理由があるのでしょうか?

唐木 これは結構面倒な仕組みですけれども、細胞の表面に「受容体」というのがある。化学物質は、そこにくっついて細胞に働くんですね。

渕上 受容体にくっついて細胞に働く。

唐木 そうすると毒性が出てくる。ところが、受容体につくためには化学物質の分子が一つでは絶対くっつかないですが、化学物質の分子がいくつもあって初めて受容体にくっつける。ということは、ある程度、化学物質の濃度が高くて、初めて受容体にくっつく。これを閾値(いきち)と言うんですね。だから逆に、閾値より少なければ、受容体にはくっつかない。だから、細胞には何の影響もない。そういう仕組みがあるんです。

渕上 農薬などが人体に与える影響というのは、私たちの体を構成する一つ一つの細胞にある受容体に、働きかけるか、かけないかで変わってくる?

唐木 結合できるか、できないかで決まる。

渕上 結合できるか、できないかで決まる! それにはそれぞれの閾値がある?

唐木 その結合できる濃度が閾値。ということなんですね。

渕上 その閾値というのは、それぞれの化学物質などによって違うということでしょうか?

唐木 ええ。それぞれの化学物質によってみんな違います。それが、化学物質によって安全な量がみんな違うということですね。

結論 毒性が閾値より少なければ、細胞には何の影響もないから

参考

 

回答者

唐木英明(食の信頼向上をめざす会代表、東京大学名誉教授)

聞き手

渕上桂樹(AGRI FACTコラムニスト、農家BAR NaYa/ナヤラジオ)

 

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