会員募集 ご寄付 お問い合わせ AGRI FACTとは
本サイトはAGRI FACTに賛同する個人・団体から寄付・委託を受け、農業技術通信社が制作・編集・運営しています
グリホサートには遺伝毒性(遺伝子に障害を与えてがんを引き起こす毒性)があるのではないですか?
A 日本の食品安全委員会は遺伝毒性に関して次のように評価(※)しています。
『各種毒性試験結果から、グリホサート投与による影響は、主に体重(増加抑制) 及び肝臓(ALT、ALP 増加等)に認められた。神経毒性、発がん性、繁殖能に対する影響及び遺伝毒性は認められなかった。』
『グリホサート(原体)の細菌を用いたDNA修復試験及び復帰突然変異試験、チャイニーズハムスター卵巣由来細胞(CHO 細胞)を用いた遺伝子突然変異試験、ラット肝細胞を用いた UDS 試験、ヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験、ラットを用いた in vivo 染色体異常試験並びにマウスを用いたin vivo 優性致死試験が実施された。結果は全て陰性であり、グリホサートに遺伝毒性はないものと考えられた。』
難しい表現が並んでいますがつまりは、多量のグリホサートを摂取すると体重減少や肝機能に影響があるものの、遺伝毒性はないと結論付けられるということです。
(※)農薬評価書「グリホサート」 2016年7月 食品安全委員会
回答者唐木英明(公益財団法人食の安全・安心財団理事長・東京大学名誉教授) 回答日2019年10月26日 |