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週刊新潮(2020年4月30日号)で「(小麦)ふすまの残留値を見ると、なんと7.45ppmもある。普通の輸入小麦、例えばカナダ産「強力小麦粉」なら約0.17ppmだから、実に44倍という高濃度のグリホサートが含まれている」と言及されていました。やはり「ふすま入りのパン」は食べない方がいいのですか。
食べても大丈夫です。まず本文にも記載されていますが、小麦ふすまと強力小麦粉のグリホサート検出量は、どちらも残留基準値30mg/kg(=30ppm)以内です。
そして記事中の一般社団法人農民連食品分析センターによる調査書(2019)によると、ふすま入りの商品から検出されたグリホサートの量は0.23ppm(=0.23mg/kg)です。
また、あくまでもこれは、パン1kg中に含まれる量です。食パンが8枚切りだとすると、1枚あたり約45gなので、小麦ふすまを含む食パン1枚に含まれるグリホサートは0.01mgでごく微量です。グリホサートは、微量であれば毒性は見られない(無害)ことが多くの実験から証明されているので、ふすま入りのパンを毎日食べても大丈夫です。
※週刊新潮ファクトチェックより抜粋・再編集