会員募集 ご寄付 お問い合わせ AGRI FACTとは
本サイトはAGRI FACTに賛同する個人・団体から寄付・委託を受け、農業技術通信社が制作・編集・運営しています

「農薬1種類なら基準値以下でも、複数だと人間の生理を変えてしまうこともある。単品では発がん性がないのに、複数に暴露すると発がん性を発揮することもある。この複合毒性について、毒性試験は行われていないし、残留基準値もない」本当ですか?

食の疑問答えます

これは正しくありません。

化学物質には、細胞の受容体に結合するための「しきい値」という濃度があります。「しきい値」は、一日あたりの摂取許容量(ADI)※1と考えられています。

しきい値以上の濃度の場合には、化学物質は細胞の受容体に結合して作用する場合があります。しかししきい値以下の濃度であれば、化学物質は細胞の受容体に結合できないので、何の作用もありません。つまりしきい値以下の濃度の化学物質を何種類か同時に摂取したとしても、それらが別の化学物質(すなわち別の受容体に結合するもの)であれば、何の作用も起きません。そのため、一日あたりの摂取許容量(ADI)に満たないもの同士では、有害作用は起こり得ません。

つまりゼロをいくつ足してもゼロにしかなりません。

※1 一日あたりの摂取許容量(ADI)は、動物試験等で得られた最も低い「無毒性量(安全とされる量)」の100分の1

詳細は農薬工業会のHPをご覧ください。
週刊新潮第5回2020年4月16日号に関する農薬工業会見解
https://www.jcpa.or.jp/news/pdf/news_200422_01.pdf

※(5月27日追加)週刊新潮ファクトチェックより抜粋(元記事がついておりませんでした。大変分かりにくくて申し訳ございません)

『週刊新潮』(2020年4月16日号)掲載 グリホサート/ラウンドアップに関する記述を徹底検証1

 

  会員を募集しています 会員を募集しています

関連記事

検索

Facebook

ランキング(月間)

  1. 1

    第50回 有機農業と排外主義①【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】

  2. 2

    日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

  3. 3

    【特別セミナー】グリホサート評価を巡るIARC(国連・国際がん研究機関)の不正問題  ~ジャンク研究と科学的誤報への対処法~

  4. 4

    【誤り】検証内容「豚のへその緒に(ラウンドアップの主成分グリホサートが)蓄積するということは、人間にも起こりうることを意味する。もし妊娠している女性が摂取すれば、へその緒を介して胎児にも深刻な影響を与えかねない」山田正彦氏(元農水大臣)

  5. 5

    VOL.22 マルチ食品の「ミネラル豚汁」が被災地にやって来た!【不思議食品・観察記】

提携サイト

くらしとバイオプラザ21
食の安全と安心を科学する会
FSIN

TOP
CLOSE