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世界がラウンドアップ禁止の流れになっているのは本当か – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.8)
生産現場のリアルな声を発信する日本有数の農業チャンネル「トゥリーアンドノーフ」を運営する徳本修一氏が、グリホサート問題の歴史的経緯から背後で蠢くビジネス人脈、科学的評価や対立の解決法まで、食の安全安心の権威・唐木英明氏に聞きまくった1時間。グリホサートの真実とは2【完全版】をAGRI FACT用に再構成してここにお届けする!(vol.8)
世界がラウンドアップ禁止の流れになっているのは本当か
徳本 まさしく木を見て森を見ずで、一つの事象だけを拡大解釈してミスリードを煽る典型的な例ですね。
このコメントも多いのですが、「ラウンドアップは世界中で禁止されているのに、なぜ日本ではどんどん使われているのか」。これについてはいかがですか。
唐木 ラウンドアップの有効成分グリホサートは現在、世界150カ国以上(AGRI FACT調べによると2021年10月時点では156カ国)で農薬として承認されています。ニュースになるのは確かにどこかの地域でラウンドアップ製品が禁止されたとかですし、ある国でラウンドアップ製品を何年後に禁止しようとする法案が提出されたといったニュースは大きく報道されがちです。しかし実際にラウンドアップが禁止されたら農業生産できない国がたくさんあります。
米国でも南米でも、あるいは中国などでも先ほど言ったように遺伝子組換え作物を生産していて、その8割がラウンドアップ耐性です。ラウンドアップを禁止してしまったらラウンドアップ耐性の遺伝子組換え作物は生産できず、トウモロコシも大豆も綿も作れなくなってしまいます。世界中の食品規制機関によって安全性が確認されているのだから、使用する国がこれだけあるのは当たり前ですし、もちろん日本も国内では栽培していませんがその恩恵を受けています。ちなみにラウンドアップの承認国数は、東京パラリンピック2021の参加国が161の国と地域といわれてますからほとんど同じ。まさに世界中と言ってもいいと思います。
さらに理解を深めたい場合は
グリホサートの真実とは<2> -「食の安全」の世界的権威に聞いてみた!〜完全版