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本サイトはAGRI FACTに賛同する個人・団体から寄付・委託を受け、農業技術通信社が制作・編集・運営しています
2. 情報の信頼性の見極め方【科学的な情報の読み方と伝え方】
科学では、事実を正しく伝えることがとても重要です。そのため、科学的な文章では、内容を誤りなく伝えるためのルールや方法があります。ここでは、その基本やデータの見方を紹介します。
2. 情報の信頼性の見極め方
資料や情報を集めるためには、インターネットによる検索、 文献、インタビューなどがあります。いずれも、情報提供者の信頼性に十分配慮することが必要です。
(1)情報の信頼性の判断
インターネットは、あらゆる情報を短時間で集めることができるため、頻繁に使われますが、内容の間違いも多いので要注意。官公庁(ドメインが go.jp)や大学(ドメインが ac.jp)のも のが比較的信頼できますが、すべてを鵜呑みにはできません。また、科学者がすべて正しいことを言っているわけではありません。
専門外のことには詳しくない人や不正確な情報を信じて意見を述べる科学者もいます。極端な意見には注意し、複数の科学者から肯定意見や否定意見も聞いてから、総合的に考え、適切に判断することが必要です。
(2)論文と学会発表は性質が違う
研究成果は、学会や論文で発表されますが、学会発表と論文発表は性質が異なります。研究の成果は、論文にまとめ、雑誌に掲載されてはじめて認められます。多くの論文は査読されたのちに掲載されます。査読とは、掲載される論文の質を高めるために、編集者やその分野にくわしい査読者が、論文を読んで評価し、その論文の掲載が適当かどうかを判断することです。 雑誌にはいろいろな種類があり、査読の厳しくないものや実質的には査読を行わないものもあります。研究内容の信頼性を判断するためには、雑誌の質への注意が必要です。学会誌なら基本的には問題がないでしょう。
研究成果を論文にする前後に多く行われるのが、学会などでの講演発表です。これは、成果を早く公表して最新の情報を提供することや広く研究成果の批判を仰ぎ、多くの研究者と交流して研究を進めることが目的です。学会発表の内容には、速報性はありますが、まだ研究途中のものも含まれます。
※この記事は、NPO法人くらしとバイオプラザ21発行の「『メディアの方に知っていただきたいこと』シリーズ」にある「科学的な情報の読み方と伝え方」を許可を得た上で転載したものです(一部AGRI FACTが再編集)。