TwitteアイコンFacebookアイコンユーザーボイス 取材リクエスト リクエスト回答 寄付のお願い メルマガ AGRI FACTとは

1. 科学的な文章の読み方【科学的な情報の読み方と伝え方】

コラム・マンガ

科学では、事実を正しく伝えることがとても重要です。そのため、科学的な文章では、内容を誤りなく伝えるためのルールや方法があります。ここでは、その基本やデータの見方を紹介します。

1. 科学的な文章の読み方

論文や報告書など科学的な文章の表現の基本を知っておくと、内容の理解に役立ちます。

(1)科学的な文章とは、事実と意見を述べたもの

科学的な文章は、得られた事実や理論とこれらについての意見を述べたものです。この文章の特徴は、内容が事実と意見に限られていて、心情的要素を含まないということです。
科学的文章の条件に、

①事実を正確に書くこと
②事実と意見を区別して書くこと
③自分の成果と他人の成果を区別して書くこと

があります。事実は客観的に認められるもの、意見は事実に基づく個人の見解で、個人の意見には、推論や判断や仮説などがあります。事実を正確に伝えるためには、範囲を限定したり、種々の条件をつけたりします。事実と意見を区別するために、意見は、語尾に「〜と考える」、「〜と推察する」のように書くのが基本です。また、事実や意見を裏付けるため、他人の成果を引用することも多いのですが、そのときには必ずその出所を明示します。

(2)専門用語の扱い

科学では、多くの専門用語が出てきます。その用語を取り扱うときの注意点を以下にあげます。

①専門用語では、略語が頻繁に使われます。特に、医学用語に多いのですが、一般には通じません。

例)論文中の「GCA」はグルコキナーゼ(酵素の名前)の略。 BSAは「ウシ血清アルブミン」。

②化学物質の名前には、国際的に定められた(IUPACの命名法)名前およびその日本語訳に加え、慣用名や一般名(商品名)も使います。聞き慣れた名前でも、使われないものもあります。

例)ナトリウム化合物をソーダと呼ぶが、使うのはカセイソー ダ(水酸化ナトリウム)と炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)のみ。グルタミン酸ソーダ(グルタミン酸ナトリウム)は使わない。

③同じ専門用語でも、分野によって定義が多少異なることがあります。また、新しい用語では、定義が定まっていないものもあります。

例)「抗菌」という用語は、学術的に定義されておらず、業界ごとに基準を定めている。

※この記事は、NPO法人くらしとバイオプラザ21発行の「『メディアの方に知っていただきたいこと』シリーズ」にある「科学的な情報の読み方と伝え方」を許可を得た上で転載したものです(一部AGRI FACTが再編集)。

関連記事

Facebook

ランキング(月間)

  1. 1

    化学肥料に関するデマで打線組んでみた! 【落ちこぼれナス農家の、不器用な日常】

  2. 2

    【誤り】発がん性のある除草剤グリホサート 藤田和芳氏(オイシックス・ラ・大地㈱代表取締役会長)

  3. 3

    日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する

  4. 4

    医療トンデモの入口は農業トンデモ!? トンデモ情報を発信する人の真の目的は?

  5. 5

    トンデモハンターアベンジャーズ計画:13杯目【渕上桂樹の“農家BAR Naya”カウンタートーク】

最近の記事 おすすめ記事
  1. 『農薬=悪!?農薬に対する3つの誤解』【落ちこぼれナス農家の、不器用な日常】

  2. 現場発! 有機栽培25%を達成するために。現場発の逆転の奇策【落ちこぼれナス農家の、不器用な日常】

  3. 民間の参入により種子が値上がりして、米の価格が高騰するのか?

  4. 収穫前にラウンドアップを撒いて小麦を枯らし、それから収穫すると、効率がよくて収量がいい。これをプレハーベスト(収穫前)と言うそうですが、カナダやアメリカの小麦のほぼすべてからグリホサートが出ると聞きました。プレハーベストはやめた方がよいのではないですか。

  5. 「有機農業と慣行農業、どっちがいいの!?」【落ちこぼれナス農家の、不器用な日常】

  1. 【誤り】検証内容「豚のへその緒に(ラウンドアップの主成分グリホサートが)蓄積するということは、人間にも起こりうることを意味する。もし妊娠している女性が摂取すれば、へその緒を介して胎児にも深刻な影響を与えかねない」山田正彦氏(元農水大臣)

  2. 発がん性評価に使用したデータの質に大きな差 IARCだけが各国規制機関と見解が分かれた要因を読み解く

  3. 緊急セミナー「『ラウンドアップ問題』を考える 動画&プログラムまとめ

  4. 【誤り】検証内容「(輸入小麦が原材料のパンに)残留したグリホサート(ラウンドアップの主成分)の生殖器官への影響は10億分の1レベルの微量でも出てしまうので、極力体内に入れてはいけない」印鑰智哉氏(日本の種子を守る会アドバイザー))

  5. 第11回 農薬の勉強会を開きませんか?【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】

提携サイト

食の安全・安心財団

 

 

食品安全情報ネットワーク
食の安全と安心を科学する会
TOP