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グリホサートやその代謝物であるAMPAは土壌微生物によって分解されにくいので、土壌汚染が進んでいるんですよね?
A 散布されたグリホサートは、その大部分がAMPAという物質に変化します。AMPAは毒物ではありません。もし飲食物を通じて、微量のAMPAが体内に入ったとしても、何かの作用をするとは考えられません。食品安全員会が行ったグリホサートの安全性評価でも、AMPAの安全性を確認しています。
分析化学が進歩した現在は、1ppb(1グラム中に0.000000001グラム)程度の微量の化学物質が測定できるようになりました。土壌を測定すると、あらゆる種類の化学物質が、微量ですが見つかります。しかし、この程度の微量を土壌汚染とは言いません。
注:商品名『ラウンドアップ』の有効成分名は「グリホサート」と言い、Q&Aでは2つの名称をその都度使い分けていますが、実質的には同じものだとご理解ください。
回答者唐木英明(公益財団法人食の安全・安心財団理事長・東京大学名誉教授) 回答日2020年4月1日 |