寄付 問い合わせ AGRI FACTとは
本サイトはAGRI FACTに賛同する個人・団体から寄付・委託を受け、農業技術通信社が制作・編集・運営しています
長期特集 IARCに食の安全を委ねてはいけない
IARC（国際がん研究機関）は1965年、WHOの外部組織として人への化学物質の発がん性分類（ハザードの同定）と、個々の化学物質のモノグラフ（専門書）を作るために設立された。現在は化学物質の混合物やウイルスなど、あらゆるモノを評価する組織へと変貌し、新たな評価を発表しては科学界で物議をかもしている。IARC独自の格付け分類が食の安全を預かる世界の研究・規制機関から否定されるのはなぜか。アグリファクトはこれまでも疑惑満載の組織IARCを検証してきたが、今回は長期シリーズの特集として歴史的経緯まで遡って深掘りしていく。
Contents
- 第1回 改革か廃止か 時代遅れのIARC同定スキーム
- 第2回 評価プロセスを検証できないIARCは裸の王様だ
- 第3回 なぜIARCの評価だけが世界の規制機関と異なるのか
- 第4回前編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
- 第4回中編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
- 第4回後編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
- 第5回 グリホサートの発がん性は科学的知見により否定されている
- 第6回 反グリホサートプロパガンダ
- 第7回 ご都合主義の研究結果にEPAが反論
- 第8回 科学を受け入れない唯一の規制機関
- 第9回 グリホサート・ゲート IARCの科学的不正行為
- 第10回 誰がなぜ陰謀論を拡散しているのか 前編
- 第10回 誰がなぜ陰謀論を拡散しているのか 後編
- 第11回 発がん性評価で正反対の結論を出したEPAとIARC
- 第12回 活動家・法曹界複合体が米国の科学と産業を破壊する【IARCに食の安全を委ねてはいけない】
- 第13回 IARC分類にもとづく州の警告表示をEPAが無効化【IARCに食の安全を委ねてはいけない】
- 第14回 米連邦議会がIARC疑惑を追及
- 第15回 ベジタリアン団体が給食の加工肉使用で学校を提訴
- 第16回 加工肉・コーヒーをめぐる評価の変遷
- 第17回 発がん性否定研究を評価対象から除外
- 第18回 「リスク」を無視したIARCの分類システム
第1回 改革か廃止か 時代遅れのIARC同定スキーム
ある化学物質の発がん可能性を単純な二者択一で評価するIARCのハザード同定スキームはもはや時代遅れとなっている。1970年代初頭に設定されて...
第2回 評価プロセスを検証できないIARCは裸の王様だ
がん対策の国際的なガイドラインを策定する世界保健機関（WHO）には早急に改めるべき問題がある。それはWHOの下部組織IARC（国際がん研究機...
第3回 なぜIARCの評価だけが世界の規制機関と異なるのか
2015年にIARC（国際がん研究機関）はラウンドアップ系除草剤の有効成分グリホサートを「グループ2A（ヒトに対しておそらく発がん性がある）...
第4回前編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
化学物質のヒトに対する発がん性の評価は、がん予防が第一の目的である。しかし、ハザード同定に基づくIARC（国際がん研究機関）の発がん性分類は...
第4回中編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
化学物質のヒトに対する発がん性の評価は、がん予防が第一の目的である。しかし、ハザード同定に基づくIARC（国際がん研究機関）の発がん性分類は...
第4回後編 IARC分類はがん予防にも社会にも役立たない
化学物質のヒトに対する発がん性の評価は、がん予防が第一の目的である。しかし、ハザード同定に基づくIARC（国際がん研究機関）の発がん性分類は...
第5回 グリホサートの発がん性は科学的知見により否定されている
科学的知見にもとづく世界各国の規制機関によるリスク評価では、グリホサートの発がん性は一貫して否定されている。IARC（国際がん研究機関）によ...
第6回 反グリホサートプロパガンダ
2023.02.13
1970年代に開発されたIARCの分類は科学の進歩により時代遅れになっている。そして除草剤ラウンドアップの有効成分グリホサートをグループ2A...
第7回 ご都合主義の研究結果にEPAが反論
2023.02.23
IARC（国際がん研究機関）のハザード同定は問題が多い。とくにグリホサートのグループ2A分類をめぐっては評価担当者らの意図的な発がん性否定研...
第8回 科学を受け入れない唯一の規制機関
2023.03.03
IARC（国際がん研究機関）が、グリホサートを含む３つの農薬をグループ2Aに分類する判断を下したのは2015年3月の会合だった。同時期にEU...
第9回 グリホサート・ゲート IARCの科学的不正行為
世界の規制機関が否定しているグリホサートの発がん性を、IARC（国際がん研究機関）がおそらくヒトに対して発がん性があるとしている理由は時代遅...
第10回 誰がなぜ陰謀論を拡散しているのか 前編
2023.03.23
世界中の規制機関が否定するグリホサートの発がんリスクを唯一肯定するIARC（国際がん研究機関）。IARCの「グループ2A＝おそらくヒトに対し...
第10回 誰がなぜ陰謀論を拡散しているのか 後編
2023.03.23
多くの科学者は多国籍企業に従属し、多国籍企業は利益のみを追求する。産業界が資金を提供する研究は偏ったものである。人々は食物、水、環境中の微量...
第11回 発がん性評価で正反対の結論を出したEPAとIARC
IARC（国際がん研究機関）とEPA（米国環境保護庁）はグリホサートの発がんリスクについて正反対の結論を出している。IARCはグリホサートを...
第12回 活動家・法曹界複合体が米国の科学と産業を破壊する【IARCに食の安全を委ねてはいけない】
アメリカの科学と産業は、活動家・法曹界の複合体によって脅かされている。この複合体は、大企業に対して数十億ドルの訴訟を起こすために様々な疑似科...
第13回 IARC分類にもとづく州の警告表示をEPAが無効化【IARCに食の安全を委ねてはいけない】
米カリフォルニア州には「プロポジション65」という悪法がある。名目上は州知事だが実質的にはIARCが「発がん性がありそう」と判断すると、それ...
第14回 米連邦議会がIARC疑惑を追及
2023.06.13
フランスのリヨンに本部を置くIARC（国際がん研究機関）はWHO（世界保健機関）の下部組織であり、毎年数百万ドルもの米国の税金を拠出金として...
第15回 ベジタリアン団体が給食の加工肉使用で学校を提訴
オーガニックカルトが学校給食で有機食材の利用を熱心に働きかける事例は日本だけの現象ではない。海の向こうアメリカの東海岸や西海岸のリベラルな地...
第16回 加工肉・コーヒーをめぐる評価の変遷
2023.08.15
IARC（国際がん研究機関）は2015年10月26日、ハムやソーセージなどの加工肉を「ヒトに対して発がん性がある」とする「グループ1」に分類...
第17回 発がん性否定研究を評価対象から除外
2023.09.15
グリホサート（除草剤ラウンドアップの有効成分）を「ヒトに対しておそらく発がん性がある」グループ2Aに分類したIARC（国際がん研究機関）の2...
第18回 「リスク」を無視したIARCの分類システム
国連の下部機関であるIARCは、根拠脆弱な観察的逸話に基づく環境保護対策に終止符を打つという崇高な目的の下に設立された。本来の使命は「有害物...
